仕事中に一度だけ出た血尿。そこから膀胱がんと診断され、手術日が決まるまでの流れを、私の体験として残しておこうと思います。
私の経験は、あくまで私個人の体験です。
症状や診断、治療の流れは人によって違うと思いますので、不安な症状がある場合は、必ず医療機関で相談してください。
仕事中に出た、1回だけの血尿
最初のきっかけは、仕事中に出た血尿でした。
褐色の血尿が、1回だけ。
膀胱炎のような症状はありませんでした。
排尿時の痛みもありませんでした。
「たまたまかな」
「疲れているのかな」
「まさかね、ないない」
そんなふうに思いながらも、気になってネットで調べてしまいました。
すると、出てきたのが「膀胱がん」という文字。
いやいや、まさか。
ないない。
そう思いました。
でも、どこかで「万が一」という気持ちもありました。
念のため受診した近所のクリニック
そのまま様子を見ることもできたと思います。
でも、このまま過ごすのもモヤモヤするので、近所のクリニックを受診しました。
そこでエコー検査を受けると、
「腫瘍があるから、膀胱鏡が必要です」
と言われました。
この時点で、心の中はざわざわしていました。
まだ「がん」と言われたわけではありません。
でも、腫瘍という言葉の重さが、ずしっと残りました。
たまたま次の日が休みだったので、翌日に膀胱鏡を受けることになりました。
展開が早い。
早すぎる。
そんな気持ちでした。
膀胱鏡で見つかった、多発する腫瘍
翌日、膀胱鏡を受けるためにクリニックへ行きました。
検査の結果、膀胱の左側に腫瘍が多発しているとのことでした。
この時点では、悪性か良性かのはっきりした説明はありませんでした。
ただ、大きな病院へ紹介されることになりました。
その帰り際、看護師さんが外まで来てくださって、
「今が正念場だからね。頑張ってね。」
と声をかけてくれました。
その言葉を聞いた瞬間、
「あっ、これは癌なんだ。」
と思いました。
まだ正式に言われたわけではないのに、
その一言で、現実が急に近づいてきた感じがしました。
大きな病院での説明
次の日、有休をもらって、大きな病院を受診しました。
先生から、
「前の病院では、どのように説明されましたか?」
と聞かれました。
私は、
「悪性か良性かは聞いていないです。」
と答えました。
すると先生は、あっけらかんとした感じで、
「膀胱の腫瘍は95%悪性だからね〜」
と説明されました。
その時、心の中で思いました。
「えー、癌ってそんなに軽く伝えるもんなの!!!」
もちろん先生に悪気があったわけではないと思います。
医療者にとっては日常の説明なのかもしれません。
「思ってた展開とちがう!!!」
そのまま術前検査、CT、手術日決定へ
その日は、そのまま術前検査を受けました。
CTも受けました。
そして、手術の日程を決めることになりました。
ただ2週間後に、ずっと楽しみにしていた予定がありました。
がんと分かったばかりで、そんな予定を優先していいのか。
そう思う気持ちもありました。
それでも、その時の私には、どうしても叶えたい予定でした。
先生に相談し、その予定を終えてから入院と手術ができるよう、日程を調整してもらうことになりました。
「はやーーー。」
「展開、はやーーーー。」
気持ちは全然追いついていないのに、検査が進み、手術の日程だけがどんどん決まっていく。そんな不思議な感覚の中で、私はひとつだけ、どうしても諦めきれない予定を抱えていました。
血尿が出たのは1回だけ。
痛みもなかった。
膀胱炎症状もなかった。
それなのに、気づけば膀胱鏡を受け、大きな病院に紹介され、手術の日程まで決まっていました。
人生って、本当に急に変わるんだなと思いました。
あの時、受診してよかった
今振り返ると、あの時「念のため」と思って受診してよかったです。
もし、
「1回だけだから大丈夫」
「痛みがないから様子を見よう」
「きっと疲れのせい」
と思ってそのままにしていたら、発見が遅れていたかもしれません。
もちろん、血尿が出たからといって、必ず膀胱がんというわけではありません。
でも、血尿は体からの大事なサインだと思います。
だから、もし同じように血尿が出て不安に思っている人がいたら、自己判断せず、早めに医療機関で相談してほしいです。
同じように不安な人へ
私が診断までの流れを書こうと思ったのは、当時の私が、同じような体験をした人の話を知りたかったからです。
ステージのこと。
手術のこと。
再発のこと。
これからの人生のこと。
病気の説明だけではなく、実際に経験した人がどんな気持ちで過ごしたのかを知りたかったのです。
これは、あくまで私の場合の体験です。
治療や検査については、必ず主治医の先生に相談してください。
それでも、この記録が、今まさに不安の中にいる誰かの心を、ほんの少しでも軽くできたら嬉しいです。


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