膀胱がんと診断されてから、私の生活は「治療」を中心に回るようになりました。TUR-BTという手術を2度経験し、再発予防のためのBCG膀胱内注入療法も始まりました。
今回は、BCG治療2回目の記録です。
1回目の治療を終えたとき、正直なところ少し拍子抜けしました。副作用らしい症状が、ほとんど出なかったからです。
普通に考えれば、副作用が出ないのは喜ばしいことです。ところが、BCG治療では少し事情が違うようでした。
担当の先生から、「副作用が出るのは、BCGが膀胱の中で反応している証拠でもあります」と説明を受けていたため、副作用が出ないことに、私は少し不安を感じるようになっていました。
「ちゃんと効いているのだろうか」
「まだ身体が反応していないだけなのだろうか」
そんなことを考えてしまいます。
そして迎えた、2回目の治療当日。
診察を受け、今回もBCGを膀胱内に注入してもらいました。処置は前回と同じように、あっという間に終わりました。特に大きな痛みもなく、落ち着いて帰宅することができました。
心の中では、「今度こそ、少しくらい副作用が出てほしい」と思っていました。
もちろん、頻尿や排尿痛などの副作用がつらい症状だということは、経験者の方々の投稿を読んで知っていました。それでも、治療の効果を実感できないまま、回数だけを重ねていくことへの不安のほうが、そのときの私には大きかったのだと思います。
今振り返ると、この2回目の時点では、これから経験することになる副作用の大変さを、まだ実感として理解できていませんでした。
「副作用が出てほしい」という願いも、どこか他人事のような気持ちがあったのだと思います。
このあと、3回目、4回目と治療を重ねるにつれて、その願いは思いがけない形で叶っていくことになります。
膀胱がんの治療は、手術を終えれば終了というわけではありません。その後の再発予防治療も、長く続く大切な治療です。
同じようにBCG治療を控えている方にとって、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。


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